すっぽんはどんな味?

昔から美容と健康にすっぽん料理が良いといわれています。すっぽんは専門の料理店で味わうことができます。とはいえ高級食材であり、まだ一度も食べる機会がない人もいることでしょう。すっぽんはどんな味がするのでしょうか?
調理別に説明します。

淡白で歯ごたえがあるすっぽん

すっぽん料理は、生き血、刺身、唐揚げ、鍋、雑炊が一般的です。これらすべてをコースとして出す専門店が多くあります。中にはすっぽんの卵が食べられるお店もあります。

すっぽんの味は美味しいと感じる人と、好みではないという人がいます。これは味に対する個人の嗜好の違いであり、すっぽんに限ったことではありません。

美味しいと感じる人は、すっぽんは淡白で嫌みがなく、上質な鶏肉に近い味がするといいます。コリコリとした歯ごたえのある食感が楽しめ、淡白でありながら同時に奥深さが味わえるのです。

一方、好みではないという人は、独特の臭み、生臭さが気になるといいます。淡白すぎて旨味を感じないという人もいます。臭みの原因は、すっぽんの下処理や調理方法も影響するのです。下処理の仕方が不十分であると、臭みが残ることがあります。また、加熱調理されたものは大丈夫でも、生で食べると臭みが気になるということもあります。使用する肉質や調理方法で味が変わるのは他の肉や魚も同じですが、すっぽんはその差が大きい食材といえるでしょう。

生き血の味

生き血は文字通り血の味です。血の味といえば鉄を舐めたような味で、生臭さもあり、ほとんどの人にとっては飲みにくいものでしょう。そのため、料理店では生き血を日本酒やワイン、焼酎などのアルコールで割って提供しています。アルコールを飲めない人はジュースで割ります。どの程度の割合で割るかにもよりますが、生き血をストレートで飲むよりはずっと飲みやすく、美味しいと感じる人が増えます。ただ生き血には寄生虫がいる可能性があり注意が必要です。寄生虫は野生のすっぽんに多いため、自分で捕獲したすっぽんの生き血は飲まないようにしましょう。

刺身の味

すっぽんの専門料理店では、赤肉だけではなく心臓、肝、腸などの内臓が刺身で食べられます。生き血同様、刺身にも寄生虫がいる可能性があるため、鮮度の良い安全な食材が使用され、衛生管理が徹底しているお店で食べることをおすすめします。

赤肉の刺身は弾力性があり、淡白で特に癖はありません。心臓はコリコリとした歯ごたえが十分で、肝は心臓より柔らかめでやや甘く、ほんのりとレバーの風味が味わえます。腸もコリコリとした食感があり、いわゆるゲテモノといわれるものとは違い、本当に内臓なのかと疑うほど癖のないさっぱりとした味です。この他、膵臓や肺、精巣も刺身で食べることができるお店もあります。どの部位も淡白で、他の魚の刺身と特別大きな味の差はないといえるでしょう。

唐揚げの味

すっぽんの唐揚げは、鶏ささみの唐揚げによく似た味ですが、鶏よりも脂がのって美味しいといわれています。塩やレモン汁をかけると、味が引き締まります。

鍋の味

鍋はすっぽん料理の代表です。すっぽんはとても良い出汁が出るうえ、肉がプルプルして鍋には最適の食材なのです。お店によっては、臭み抜きにショウガを入れるところもあります。鶏鍋やアンコウ鍋の味に似ているといわれます。赤身の魚のスープにも近い味です。中国やベトナム、ラオスでもすっぽん鍋は人気のメニューです。

すっぽん鍋が嫌いな人は、小骨や筋が多く、肉が淡白すぎて味のインパクトが少ない、臭みがある、他にもっと美味しい鍋があると感じるようです。

雑炊の味

料理店で、すっぽん料理のコースの最後に出るのが雑炊です。鍋の具をすべて取り出し、ご飯を入れ溶き卵をかけて食べます。すっぽんの肉が苦手な人でも、旨味たっぷりの出汁で作られたすっぽん雑炊は美味しくいただくことができるでしょう。体の芯からホカホカします。さっぱりとしていながら同時にコクのある、味わい深い雑炊です。

まとめ

すっぽんは爪や膀胱などの一部を除き、ほとんどが食材として利用できるといわれています。個人の好みもありますが、すっぽんは食べやすく美味しいという意見が多いです。興味のある人は、栄養たっぷりのすっぽん料理を信頼のおけるお店で味わってみてください。

効果・成分・危険性・相性