すっぽんは高血糖の予防に役立つ?

血液中のブドウ糖の濃度を血糖値と呼び、その値が高い状態を高血糖といいます。人の血糖値は食前、食後や運動などで変化するため、一時的に高血糖になる場合と、常に高血糖が続く場合とがあります。高血糖状態が続くと糖尿病や認知症など、さまざまな病気につながる可能性が高まるのです。高血糖の予防にすっぽんが役立つのをご存知でしょうか?

血糖値をコントロールするホルモン「インスリン」

血糖値は「インスリン」というホルモンが膵臓から分泌されることで正常値にコントロールされています。インスリンは全身の臓器の細胞に、血中のブドウ糖を取り込ませエネルギーとして利用したり、肝臓、筋肉にグリコーゲンとして貯蔵するのを促したりする役目があります。

インスリンが正常に分泌されないと血中のブドウ糖が処理されず、高血糖状態が続き、糖尿病を発症するのです。

すっぽんのインスリンの働きを助ける栄養素

すっぽんにはインスリンの働きを助ける以下の栄養素が含まれています。

アミノ酸

すっぽんには18種類のアミノ酸が含まれています。人の体の筋肉、内臓、酵素、ホルモンなどを作る大切な栄養素としてたんぱく質がありますが、そのたんぱく質を作るのがアミノ酸です。インスリンもアミノ酸から作られているというわけです。

すっぽんに含まれるアミノ酸のうち、イソロイシン、ロイシン、バリンの3つは分子構造からBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれています。

BCAAは血中のブドウ糖が細胞に取り込まれるのを促進する働きがあり、高血糖の予防に役立つのです。ロイシンはインスリンの分泌を促す働きがあることも報告されています。

ビタミンB群

すっぽんにはビタミンB群としてビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸が含まれています。ビタミンB群はお互いに助け合って作用するため、どれかひとつだけを大量に摂取してもうまく作用しません。すっぽんにはビタミンB群がバランスよく含まれており、その効果が期待できるのです。

ナイアシンは糖、脂質、たんぱく質の代謝に関わり、インスリンの合成にも働きかけ、糖尿病の予防に有効であると考えられています。

ビタミンB6はインスリンの分泌の促進に関わります。また、ビタミンB1はブドウ糖の代謝に関係しており、不足すると高血糖になるリスクが高まります。

ビタミンDとカルシウム

ビタミンDとカルシウムがインスリンの分泌を促進し、高血糖や糖尿病の予防に有効であるという研究結果が発表されています。その一方で、ビタミンDはインスリンの分泌促進には関係しないという研究結果もあり、今後の研究発表に注目が集まっている状況です。

亜鉛、マンガン

すっぽんには多くのミネラルが含まれています。中でも亜鉛、マンガンはインスリンの合成を促進する働きが期待できるミネラルです。亜鉛やマンガンが不足すると体内でのインスリン合成量が減少し、高血糖や糖尿病になるリスクが増えると考えられています。

高血糖の予防にすっぽんのサプリメントがおすすめ

すっぽんはインスリンの分泌を助ける栄養素を数多く含む栄養価の高い食品です。高血糖の予防には、栄養バランスの取れた食事を摂ることが何よりも大切です。そのうえで不足している栄養素をすっぽんのサプリメントで補うと良いでしょう。

高血糖が続く糖尿病は生活習慣病のひとつでもあります。食生活の改善だけではなく運動不足解消やストレスの軽減など、生活習慣を見直すことで糖尿病の予防に努めましょう。なお、すっぽんのサプリメントは糖尿病を治す薬ではありません。糖尿病の人やその疑いのある人は、医療機関を受診しましょう。

まとめ

血中のブドウ糖の量はインスリンによりコントロールされています。インスリンが正常に分泌されないと高血糖状態が続き、糖尿病を発症します。

すっぽんにはインスリンの分泌を促進するアミノ酸、ビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、高血糖の予防が期待できます。

高血糖や糖尿病の予防には、栄養バランスの取れた食事と生活習慣の見直しが大切です。不足する栄養はすっぽんのサプリメントで補い、高血糖の予防に努めましょう。

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