すっぽんのコラーゲンの働きと特長

すっぽんは精力増強や滋養強壮に良いとされ、昔から特に男性に人気がありました。しかし最近はすっぽんに含まれるコラーゲンに注目が集まり、美容を気にする女性の間でも人気上昇中です。ここではすっぽんのコラーゲンについて解説します。

すっぽんのエンペラには豊富なコラーゲンが含まれる

すっぽんの甲羅のまわりのエンペラと呼ばれる部分には、豊富なコラーゲンが含まれています。1匹のすっぽんから取れるエンペラの量は少なく、希少性の高い部位です。すっぽんの甲羅の裏にもコラーゲンがついています。すっぽん鍋では甲羅ごと具材として煮込み、はがれやすくなったコラーゲンを食べます。コリコリとした食感の癖のない食べやすい味です。

美肌や骨の健康に働くコラーゲン

コラーゲンはたんぱく質の一種で、皮膚や骨などの人体を構成するたんぱく質全体の約30%を占めます。そのうちの40%が皮膚に、20%が骨、軟骨に存在しています。コラーゲンは血管や内臓にも広く存在しています。

コラーゲンの分子は3本のアミノ酸の鎖が、らせん状に絡み合った構造をしています。この分子が集まり繊維状になったコラーゲンは、さらにエラスチンという物質で束ねられ、肌の表皮の下の真皮の中に網目状に存在します。コラーゲンは細胞同士をつなぎ、肌を支え、弾力性を保つ役目を果たすのです。コラーゲンが十分にあると弾力のある若々しい肌が保たれるわけです。

コラーゲンは皮膚全体の乾燥重量の約70%、骨の約25%を占め、美肌だけではなく骨の強度を高める働きもあります。

すっぽんのコラーゲンは吸収が良い

コラーゲンは豚や牛由来の動物性のものと、すっぽんを含む海洋生物由来のものがあります。一般に海洋性のコラーゲンは吸収率が高いとして知られています。

コラーゲンは3本のアミノ酸の鎖がほどけ、ゼラチンとなって消化されます。さらに酵素によりアミノ酸や、アミノ酸が数個結合したペプチドに分解されて吸収されます。そしてその後、再びコラーゲンに合成されるのです。

コラーゲンはたんぱく質の一種であると先に説明しましたが、コラーゲンの中にはヒドロキシプロリンという、他のたんぱく質には含まれない特有のアミノ酸が含まれています。ヒドロキシプロリンは海洋性コラーゲンより動物性コラーゲンに多く含まれています。

ヒドロキシプロリンは消化されにくい特徴があり、これを多く含む動物性コラーゲンは海洋性コラーゲンより吸収が悪いのです。コラーゲンがゼラチンになる時の温度を変性温度と呼びます。海洋性コラーゲンの変性温度は人の体温よりも低く、消化、吸収されやすいと考えられています。

すっぽんはアミノ酸のバランスが整った食品

すっぽんには吸収の良いコラーゲンが含まれていますが、どれくらいの量を摂取すると良いのでしょうか。

現時点では、コラーゲンをどのくらい摂取すれば適切なのかは明確にされていません。コラーゲンが体に良いからといって、コラーゲンばかりを食べるとアミノ酸のバランスが崩れ、かえって健康を害することがあります。その点、すっぽんはコラーゲンだけではなく、アミノ酸も豊富に含んでおり、バランスが整った優れた食品であるといえるでしょう。

まとめ

すっぽんのエンペラにはコラーゲンが豊富に含まれています。甲羅の裏にもコラーゲンがついています。

コラーゲンはたんぱく質の一種で、美肌効果や骨の健康を支える働きがあります。
すっぽんのコラーゲンは海洋生物由来で、動物性コラーゲンに比べると吸収が高いというメリットがあります。

すっぽんはコラーゲンが豊富なだけではなくアミノ酸の種類も豊富で、バランスの整った優れた食品です。

効果・成分・危険性・相性