すっぽんは「うつ」の予防と改善に働く

厚生労働省が実施している調査によると、国内のうつを患っている人の数は年々増加傾向にあります。うつは年代や性別を問わずに発症し、社会に与える影響が大きいといわれています。うつを予防、改善するためにすっぽんが役立ちます。何故でしょうか?

すっぽんは抗うつ作用があるアミノ酸を含む

うつ病には病気や処方される薬による外因性のものと、性格や環境による心因性のものがあります。また、原因もなくうつ病になることもあります。うつはさまざまな要因が複雑に絡み合って発症するのです。

うつの治療は医療機関の受診が第一です。それに加え、うつの予防と改善の補助としてすっぽんが役立ちます。

すっぽんには18種類のアミノ酸が含まれています。その中の「フェニルアラニン」と「メチオニン」というアミノ酸には抗うつ作用があるといわれているのです。

フェニルアラニンとメチオニンはどちらも人の体内では合成されず、食品からの摂取が必要な必須アミノ酸です。

神経伝達物質の原料「フェニルアラニン」と「メチオニン」

フェニルアラニンは肝臓で酵素の働きにより、チロシンという非必須アミノ酸に変換され、神経伝達物質*のドーパミンやノルアドレナリンなどの原料になります。フェニルアラニンは精神の機能維持に重要な役目を果たすアミノ酸のひとつです。

メチオニンは肝臓の働きを助け、アレルギーの改善が期待できるアミノ酸です。フェニルアラニンと同じく、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質の原料であり、うつの予防と改善が期待できると考えられています。

*神経伝達物質とは
脳内の神経細胞同士の間には、シナプスと呼ばれる情報の授受を行う部分があります。そのシナプスで情報のやりとりを行う物質の総称を神経伝達物質といいます。

神経伝達物質のドーパミンはやる気や意欲を起こす働きがあり、ノルアドレナリンは集中力を高め、不安や怒りなどの感情面にも影響を与えます。ドーパミンもノルアドレナリンも交感神経を興奮させ、ストレスに対抗する作用があるのです。

神経伝達物質の減少や働きの低下がうつの原因のひとつ

人は長期的にストレスにさらされるとフェニルアラニンやメチオニンが不足し、神経伝達物質の量が減ります。するとストレスを抑えることが難しくなり、やる気や集中力が低下し、やがてうつ状態へと移行する可能性が高まると考えられているのです。

うつ病に関しては解明されていない部分が多くあり、今も研究が進められています。現時点では、特に原因がないのにうつ病を患っている人は、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質が減少し、その働きが低下していると推測されています。この場合、フェニルアラニンなどを含むすっぽんを摂取することで神経伝達物質の不足を防ぎ、その働きを活性化させ、うつの改善につなげることが期待されます。

性格や環境など、原因が考えられるうつ病の場合には、神経伝達物質がうつを引き起こすのに関わっているかどうかについては、まだ解明されていません。今後の研究結果に注目しましょう。

うつの予防と改善に栄養バランスの整ったすっぽんがよい

すっぽんには抗うつ作用のあるアミノ酸が含まれているとはいえ、それだけを摂取しても効果が出るわけではありません。アミノ酸がうまく働くためにはビタミンやミネラルが必要であり、総合的な栄養バランスが取れていることが必要なのです。

すっぽんにはたんぱく質、ビタミン、ミネラル、脂肪酸、コラーゲンなどの豊富な栄養素がバランス良く含まれており、アミノ酸の有効な働きが期待できます。すっぽんのサプリメントから不足している栄養素を毎日補給し、心と体の健康維持に役立てましょう。

まとめ

すっぽんには抗うつ作用のある必須アミノ酸のフェニルアラニンとメチオニンが含まれています。

フェニルアラニン、メチオニンはドーパミンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の原料です。

ドーパミンはやる気や意欲を、ノルアドレナリンは集中力や感情面に影響を与え、ストレスに対抗する作用があります。

特に原因がないのにうつを患っている人は、神経伝達物質が不足していると推測されます。フェニルアラニンやメチオニンをすっぽんのサプリメントから摂取すると神経伝達物質の不足が抑えられ、うつの予防と改善の助けになるでしょう。

アミノ酸がうまく働くためにはビタミンやミネラルなどの栄養素が必要です。
すっぽんにはアミノ酸が有効に働くための豊富な栄養素がバランスよく含まれています。

すっぽんのサプリメントで不足している栄養素を補い、心と体の健康維持に努めましょう。

効果・成分・危険性・相性